移動平均線とローソク足に注目

長く下降トレンドが継続中に、少しでも反発すると買いをいれたくなるものです。特に大きく下落したところで大陽線までいかないまでも大きめの陽線が出現した場合は、その気持ちがさらに強くなります。

それは、そこが底値であった場合、うまくいけば上昇トレンドの初期に乗ることができるからです。

しかし、そんなときほどチャートの形状をしっかり確認してから買いに入ってください。

注目するのはローソク足が移動平均線の上にあるのか、下にあるのかだけです。

移動平均線が下降中の場合、いわゆる下落トレンドのときは、株価が反発しても移動平均線が上値抵抗線と同様に、ローソク足が移動平均線を越えるのを押さえてしまうことがあるからです

移動平均線で跳ね返され、再び下落することがたびたびあります。

またローソク足が移動平均線を下から上に突き抜けたとしても、移動平均線が下降中の場合は、下降トレンドが継続している可能性が高いので様子を見た方がよいでしょう。

つまり、株価が反発してローソク足が移動平均線の上にきたからといって、すぐに買いということにはならないのです。

ただ反発しているのは確かですから、そのまま上昇トレンドに移行する可能性も、もちろんあります。

しかし下降トレンドのときは下げの圧力が強いため、下降トレンドが継続する可能性が高いのです。

それでは、どのタイミングで買いに入ればいいかと言いますと、ローソク足か常時、移動平均線の上に位置し、移動平均線がやや上昇しだしてきた辺りから買いに入るのはいいかもしれません。

以下のチャートをご覧ください。

チャートの①~③のローソク足が75日移動平均線で跳ね返された後、再び下降トレンドが継続しているのがわかります。

②と③については、75日移動平均線に近づく前にいくつか大きめの陽線が出現し、反発しているのがわかります。また、陽線出現後、②と③はローソク足がいったん75日移動平均線を下から上に突き抜けますが、下降トレンドの勢いに負け再び下落していくのがわかります。

以上のことから、買いに入るタイミングとしてはローソク足が移動平均線の上に常時位置しており、移動平均線やや上昇してきたところで買いに入った方が無難です。

3本の移動平均線に注目

しっかりした上昇トレンドを継続している銘柄を見つけたときは、買いを入れたくなるものです。また、しっかりした上昇トレンドに乗っている銘柄を買うことができたとき、このまま上昇トレンドに便乗してたくさんの利益を得たいと思いずっと保有していたくなるものです。

しかし、常に3本の移動平均線とローソク足をしっかり確認していてください

3本の移動平均線とは短期、中期、長期の移動平均線です。

一般的によく使われている移動平均線は、短期は5日移動平均線、中期は25日移動平均線、長期は75日移動平均線です。(⇒テクニカル分析を活用してトレードに勝つの移動平均線を参考にしてください)

その3本の移動平均線がとローソク足の形が崩れ始めたら要注意です。

以下のチャートをご覧ください。

上から順に、ローソク足、5日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線の順番に上昇していれば安心して買いに入れるのですが、ローソク足が移動平均線の下に割り込んできて、25日移動平均線が平行もしくはやや右肩下がりになったときです要注意です

株価は3か月~6か月上昇すると、一度下げる動きを見せることがよくあります。3か月~6か月経つと、利益を出している投資家が、「利益も得たし、そろそろ利益確定しよう」とするため、その様な動きを見せるのです。

上昇トレンド時の大陽線と出来高急増に注目

しっかり継続した上昇トレンド時に大陽線と出来高急増が出現したときは、「今後はもっと株価が上がるから買いに入ろう」と思いますが、ここでも焦らず買いに入らないでください。

「出来高急増を伴う大陽線」というのは、多くの投資家がその株をどんどん買い、買いの勢いが強い状態です。これがボックストレンドで出現すれば、今後上昇トレンドに移行する可能は高い(⇒上値抵抗線やボックス圏を突破した銘柄を狙え!を参考にしてください)のですが、上昇トレンド時に出現すると、その後株価が急降下して下降トレンドに移行することもあるので要注意です

上昇トレンド時の高値で出現すると、それは天井のサインとなるケースが多々あります

理由として、まず、上昇が続いた後というのは、その株を買いたいと考えていた投資家は既に買い込んでしまっており、すでに利益を出している状態で、「利益も得たし、そろそろ利益確定しよう」とするためと考えられるからです。

また、その株を買わないまま上昇を見続けていた投資家が「まだこの株は上昇するだろう」と思い買いに飛び込んできます。

それが以下のチャートの大陽線(赤色の長いローソク足)及び出来高急増となって出現するのです。

これは上昇トレンドの買いのピークといえる局面です。

しかし、上昇トレンドが長らく続いた後の「出来高急増を伴う大陽線」が出現した後は、株価が急降下する可能性が高いです。

なぜなら、その株を買いたいという投資家がほとんどいなくなるからで、すでに買いの勢いがなくなっている状態だからです。そうなると当然、株価はその後下落しやすくなります。

上昇トレンド時の大陰線と出来高急増に注目

さて次に、上昇トレンド時に大陰線と出来高急増が出現したら、その後の株価はどのような動きをするでしょう。

答えを最初にいいますと、トレンド時に大陽線と出来高急増が出現したときと同様な動きをする可能性が高いのです

出来高急増に伴う大陰線」とは、売りが売りを呼び株価が急激に下落することで、これが継続した上昇トレンド時に出現すると、今後は下降トレンドに移行することが多いです。

株価は3か月~6か月上昇すると、一度下げる動きを見せることがよくありますと説明しました。3か月~6か月経つと、利益を出している投資家が、「利益も得たし、そろそろ利益確定しよう」とするため、その様な動きを見せるのです。

また、いったん株価が下がり始めると「どこのタイミングで株を売って利益をえよう」と考えていた投資家が「早く売らなきゃ利益が少なくなってしまう」と考え始めるため以下のチャートのように大陰線となって出現するのです。

最後に

買いたい銘柄が出てきたら、慌てず買いに入るのではなく、移動平均線とローソク足の位置をしっかり確認及び観察をしてから買いに入るようにしましょう。移動平均線とローソク足の形状で、今後どのような展開が予想できるのか、あらかじめ下落時の形状パターン及び上昇時の形状パターンなどを頭に入れてトレードすることはとても大事です。

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