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1本のローソク足で相場が予想できる
ローソク足は単体でも、そこから多くの情報を読み取ることができます。中でも、特徴的な足型(ローソク足の形)には個別の呼び名がつけられ、チャート上に出現するタイミングによっては、相場の流れが変化したり、転換することを暗示しているサインと捉えられるものがあります。
ローソク足の基本的な知識はこちらを⇒テクニカル分析を活用してトレードに勝つ!を参考にしてください。
大陽線のバリエーション
陽の丸坊主
始値が最安値、終値が最高値となったケース。上ヒゲ、下ヒゲがない。買いの勢いが強いシグナル。ローソク足の実体が長いほど、買いの勢いが強いです。
陽の大引け坊主
寄付き後に安値となり、その後上昇。終値が高値となった。さらなる上昇が期待できる。
陽の寄り付き坊主
始値から一度も下がらず上昇、終値が高値をやや下回った。上昇相場で警戒感が出てきた。
大陰線のバリエーション
陰の丸坊主
価格が大幅に下落。始値が一番高く、終値が最安値となった。さらなる下落の恐れ。ローソク足の実体が長いほど、売りの勢いが強いです。
陰の大引け坊主
始値より少し上昇したものの、売りの勢いが強く大幅に下落し、終値が最安値。さらに下落しやすい。
陰の寄り付き坊主
始値から大幅に下落。終値が最安値からやや上昇して引けた。上昇する可能性もあり。
十字線のバリエーション
十字線が出現した場合、高値圏では、これまでの買い方の勢いを売り方が止めたことになり、下落への転換の示唆に、安値圏では、これまでの売り方の勢いを買い方が止めたことになり、上昇への転換の示唆になります。
一本線
始値、終値、安値、高値が全く同じ。為替相場(FX)では、超短期線でない限り、めったに現れない。
足長同事線(十字線)
長い上ヒゲと長い下ヒゲ。上下に激しく価格が動いた。
トンカチ
上ヒゲがなく、下ヒゲが長い十字線。安値圏で出現した場合、上昇転換への示唆。
トウバ
下ヒゲがない十字線。高値圏で出現した場合、下落転換への示唆。
小陽線のバリエーション
下影陽線
価格が大幅に下がったが、その後上昇。終値が始値をやや上回って引けた。高値圏で出現した場合は、下落への転換の示唆になります。安値圏で出現した場合、上昇への転換の示唆になります。
陽のカラカサ
終値が最高値となった。低迷している価格あたりで現れると上昇に転じやすい。高値圏で出現した場合は、下落への転換の示唆になります。安値圏で出現した場合、上昇への転換の示唆になります。
上影陽線
大幅に上昇したが、終値が始値よりやや高いところで引けた。高値圏、安値圏で出現した場合、下落への転換の示唆になります。
陽のコマ
価格が激しく上下したものの、結局終値が始値をやや上回って引けた。
陽のトンカチ
書くが大きく上昇したものの、その後下落。終値が始値をやや上回って引けた。上昇相場で出現した場合は下落への転換の示唆になります。
小陰線のバリエーション
上影陰線
価格が大きく上昇したものの、終値は始値より安く引けた。弱さのシグナル。高値圏で出現した場合は、下落への転換の示唆になります。
陰のカラカサ
始値が最高値で大きく下落したものの、高値近くまで戻した。高値圏で出現した場合は、下落への転換の示唆になります。安値圏で出現した場合、上昇への転換の示唆になります。
下影陰線
価格が大幅に下がったが、やや持ち直した形。高値圏で出現した場合は、下落への転換の示唆になります。安値圏で出現した場合、上昇への転換の示唆になります。
陰のコマ
上下に激しく動いたものの、終値が始値をやや下回って引けた。
陰のトンカチ
大きく上昇したものの、最終値には始値より終値がやや下回った。上昇相場で出現した場合は下落への転換の示唆になります。
ローソク足の形を理解できれば、相場で売っていいのか買っていいのかという判断が簡単にできるようになります。
もちろん予想した流れと逆に進んでいく場合もありまが、ローソク足と併せて指標やニュースなども総合的に活用すれば、相場を読む精度が格段と上がります。