感謝祭とは

「感謝祭」とはアメリカの一大祝日のひとつで、毎年11月の第4木曜日に行われ、多くの州は翌金曜日も祝日とし4連休となっています。

感謝祭がアメリカの祝日に決められたのは1863年、リンカーンの時代にさかのぼります。当初は「感謝祭は11月の最後の木曜日に行う」と、リンカーンはそう宣言したそうなんですが、その後フランクリンルーズベルトが11月の第4木曜日に変更し、その理由はホリデーショッピングの時期を早めるためだったそうです。

感謝祭の起源

感謝祭の起源は1621年、イギリスからアメリカに移住したピルグリムたちがアメリカでの初めての収穫を神に感謝し、冬を越す知恵を授けてくれたネイティブアメリカンを招待して祝宴を催したことに由来しています。

最初の感謝祭一年前(1620年9月)に、ピルグリムを乗せたメイフラワー号はイギリスを出発し、2ヵ月間の苦しい航海の末にアメリカのマサチューセッツ州のプリマス植民地に到着します。

しかし新天地で彼らを待っていたのは厳しい極寒の世界。また、満足に食べ物もなく、最初の冬を越す間に多くの死者を出しました。

そんな彼らを救ってくれたのが先住民のネイティブアメリカンでした。

ネイティブアメリカンは、ピルグリムたちにトウモロコシなどの新大陸での作物の栽培知識の伝授し、ピルグリムたちは次の冬を充分越せるだけの収穫を得ることができたのです。

ネイティブアメリカンに感謝を捧げるため、ピルグリムたちは彼らを招待し、丸3日間の祝宴を行いました。

これが起源と言われています。

当時は、収穫を祝う意味合いでしたが、現在は親せきや友人同士で集まる食事会となっており、感謝祭前日と感謝祭休日最終日は日本のゴールデンウィークのように交通機関が麻痺状態となるほどの大規模な移動が行われます。 巨大な風船を用いたパレードが行われることは有名です。

ブラックフライデーとは

「ブラックフライデー」とは、11月の第4金曜日のことで、感謝祭の翌日にあたります。

「ブラックフライデー」を直訳すると「黒い金曜日」となり、ネガティブなイメージに感じられますが、ブラックフライデーは米国のクリスマス商戦のシーズン開始日とされており、クリスマスプレゼントの購入に向けてお祭り騒ぎとなります。

ここ数年、日本でもブラックフライデーに参戦するお店や企業が増えてきました。

ブラックフライデーでは消費者が大挙してお店に押しかけ、事故や犯罪が増え、警察にとっては仕事が増える日というネガティブな意味で使われていました。

ところが、小売店にとっては、1年で最も売り上げが見込める日であることから、小売業にとって、「黒字になる金曜日」とポジティブな言葉として使われるようになりました。

感謝祭からクリスマスまでのひと月は、小売店の年間の総売上で重要な期間となり、小売業の年間売り上げの半分がこの1ヶ月に集中することもあるようです。

近年ではブラックフライデーと同じように「サイバーマンデー」もアメリカの消費の後押しになっています。

「サイバーマンデー」とは、「サイバー」は「コンピュータ、ネットワークの」という意味で、Amazonなどのような巨大企業ECサイト(ネットビジネス)に関連した言葉です。「マンデー」は、ブラックフライデー明けの月曜日ことです。

この月曜日はアメリカでも祝日ではありませんが、連休中は家族で買い物、平日に突入したらネットショッピング、という傾向にありました。

そこでAmazonなどでは、あえてブラックフライデーの翌月曜をセールにしたのが始まりです。

相場への影響

感謝祭はアメリカ人にとって非常に重要な祝日であり、NY市場は休みとなります。

また翌日のブラックフライデーも短縮取引(日本時間午後3時まで)のため、多くの投資家がこの日の前日にポジションを閉じる動きをみせるため、相場が大きく動くといわれています。

また、為替市場の流動性も著しく低下し、値が飛びやすくなったり、スプレッドが広がりやすいといった現象が発生します。

先ほど説明しましたが、ブラックフライデーは1年で最も買い物が行われ、売上高が伸びる期間といわれていますので、小売売上高や個人支出といった経済指標が伸びる日でもあります。

そのため景気が良いと判断される材料となるのでドル買が行われ、逆に売上や消費が伸びない場合にはドルは売られます。

以上のことから、感謝祭前に発生しているトレンドは、この時期に一時的に巻き戻される傾向があるようです。