カードやスマートフォンをタッチして「ピッ」と音が鳴ったら、もうお金を支払っている。電子マネーは私たちの暮らしを便利に、スムーズにしています。そのいくつかを紹介しましょう。

電子マネーとは

電子マネーとは、硬貨や紙幣を使わずに、金銭的な価値を持った電子的なデータをやりとりする、新しいタイプのお金といえます。

電車に乗るとき、駅の入り口にある自動改札機にカードをタッチすると、「ピッ」と音がして、ドアが開きます。実はこのカードには電子マネーのデータが記録されているのです。

電子マネーとは現金をデータに交換したお金のこと。目には見えませんが、カードやスマートフォンなどにしっかりと記録されています。

電子マネーが記録されているカードやスマートフォンをタッチすると、そのとき支払う金額があっという間に引き去られる、というシステムです。

この電子マネーには、ICチップにバリューを入れてやりとりをするICカード型とインターネットの中でやりとりするサーバー型があります。

ICカード型の電子マネーは、クレジットカードと同じようなプラスチックカードにICチップを埋めこんだものを使い、チップにバリューをチャージ(入金)することで、繰り返し利用できるのが特徴です。

スマートフォンなどの携帯で電子マネーを使用するサーバー型は、携帯電話の通信機能(モバイルネット)を経由して、インターネット上のサーバーと通信を行いデータを記録しています。サーバーと携帯電話の通信は、携帯電話に搭載されるアプリケーションを経由して行われています。

これらの通信機能を利用することによりオンラインであれば、実店舗での電子マネー利用に加え、インターネット経由での電子マネー利用(モバイル電子マネー)が可能なります。

電子マネーのメリット

なんといっても手軽で便利なところです。

またチャージすれば繰り返し使えることです。

かざすだけで手軽に買い物ができたり、電車に乗ったり、コンビニやスーパーといったお店、自動販売機などまで、電子マネーが使えるところはたくさんあります。そうしたところで読取機に「ピッ」とタッチするだけで、支払いが済んでしまいますし、電子マネーがなくなったら、カードやスマートフォンに改めてお金を入れれば繰り返し使えます。

その気軽さもあって、2019年までの普及率は約60%もあります。

電車に乗れる交通系電子マネー

交通系ICカードとは、日本各地の鉄道会社が発行している電子マネーの総称です。

交通系ICカードは、改札機にタッチするだけで乗り降りできる乗車券・定期券機能と、お店で使える電子マネー機能をあわせ持っているICカードで、現金を持ち歩かなくても、1枚のカードで電車利用や買い物ができて便利です。

毎日電車やバスを利用する社会人や学生ならば、多くの人が持っている電子マネーです。

交通系電子マネーの代表的なものは、Suica(スイカ)やPASMO(パスモ)などで、2019年時点で10種類あります。

これらの電子マネーの最大のポイントは、駅の改札を通れること。電車に乗ることの電子マネーは、電子系電子マネーだけです。

もちろん、チャージしたお金は買い物に使うこともできます。交通系電子マネーの多くは、前もってチャージをしておく「プリペイド式」となっており、チャージは主に駅の券売機やコンビニのレジですることができます。

買い物で役立つ流通系電子マネー

流通系電子マネーは、流通系の会社がスーパーやコンビニ、あるいは通販での利用を前提に発行する電子マネーです。

流通とは物(商品)をお客さんのところに届ける仕組みのことです。それで小売店が発行している電子マネーなどのことをこう呼んでいるのです。

代表的なもので、楽天Edy(エディ)・WAON(ワオン)・nanaco(ナナコ)などです。

流通系電子マネーは、その電子マネーを発行している会社のお店で使うことができます。

たとえば楽天Edyならばインターネットの楽天市場、WAONならばイオングループのお店、nanacoならセブン&アイのお店で使えます。また、これらの会社と連携(協力)している他の会社でも使えることがあります。

チャージは主に、各社のお店やコンビニなどのレジですることができます。カードによっては店内に専用のチャージ機があります。また現金によるチャージの場合、1000円からがほとんどです。

後払いもできる電子マネー

もうひとつ、後払いの電子マネーもあります。

後払いとは、文字通り商品やサービスを受け取ったあとに代金を支払いという決済方法です。
商品やサービスを購入した後に支払いをするという方法なので、急いで欲しいものがある時にも給料日などにあわせて支払いをすることができます。

後払いできる電子マネーを「ポストペイ式」と呼びます。QUICKPay(クイックペイ/JCB)やiD(アイディー/ドコモ)などが知られています。

支払いの際にクレジットカードは、普通サインをしたり、暗証番号を入力したりする必要がありますが、これらがクレジットカードについていれば、クレジットカードを電子マネーのように使うことができます。読取機に「ピッ」とタッチするだけで支払いがすみます。お金はクレジットカードと同じように後から支払いますので、チャージの手間もかかりません。

これまでクレジットカードがなくてオンラインショッピングでの買い物ができなかった方も利用でき便利です。

以上のことこあら、電子マネーはとても便利ですが、物を買うことへのハードルが低くなってしまいがちですので、気が付いたらものすごい額を使っていたということもありますので、気を付けましょう。